老人クラブとは?
老人クラブは、地域を基盤とする高齢者の自主組織です。
老人クラブの起源は、長寿を祝う平安時代の「尚歯会」(しょうしのえ、しょうしかい)さらには仏教伝来とともに日本に伝わったとされる相互扶助組織「講」にまでさかのぼることができます。
その後、明治26年博多高砂会(福岡県福岡市)、明治40年楽寿老人会(京都府亀岡市) 大正14年上田地区老人会(熊本県小国町)が設立され、現在の老人クラブの基礎が築かれました。
戦後荒廃した社会において“老後の幸せは自らの手で開こう”とする先覚者たちが、老後に不安を感じている老友や、老後の問題に関心を寄せる人々に呼びかけ、全国各地で次々に老人クラブを結成していきました。
初期の老人クラブは、孤独に陥りがちな高齢者たちの親睦が目的でしたが、今は、高齢社会の中で高齢者自身が、応分に福祉社会の担い手となることを目的として、「生活を豊かにする楽しい活動」「地域社会を豊かにする社会活動」を、生きがいを高めながら自主的に企画実行する、地域に根ざした団体です。
現在では、全国的なネットワークを有する高齢者組織となっています。また、クラブ相互の連絡調整を図り、より広域的な共同作業を実施するために、市区町村、都道府県・指定都市、全国の各段階それぞれに連合会が組織されています。